Good day !
しばらく外を眺めていた恵真が、ふと思い出して大和に聞く。
「佐倉さんはなぜパイロットになろうと思ったんですか?」
「…お前、さも初めて聞くような素振りだけど、まだ覚えてたのか」
「あら?そうおっしゃる佐倉さんも、覚えていらっしゃるんですね?あの時答えずに逃げたこと」
うぐっと大和が言葉に詰まる。
「お前、意外としつこいな」
「ええ。根に持つタイプです」
「こわっ!なんか、お前が言うと迫力あるわ」
「ふふふ、嘘ですよ。でも教えてくれるまで何度でも聞きます」
「やっぱりしつこいじゃないか。あー、もう…」
大和は観念したように投げやりに答える。
「単に乗り物が好きだったんだよ、子どもの頃から。18で車の免許を取って、運転するのが楽しくてさ。そしたら飛行機も動かしてみたくなったんだ。それだけ」
悪いな、大した理由じゃなくて、と付け加える大和に、恵真は首を振る。
「いいえ、純粋な憧れだったんですよね。それにきっかけはどうあれ、今はこんなにも立派なキャプテンなんですもの。すてきです」
そう言って大和に微笑むと、ふと真顔に戻って考え込む。
「佐倉さんはなぜパイロットになろうと思ったんですか?」
「…お前、さも初めて聞くような素振りだけど、まだ覚えてたのか」
「あら?そうおっしゃる佐倉さんも、覚えていらっしゃるんですね?あの時答えずに逃げたこと」
うぐっと大和が言葉に詰まる。
「お前、意外としつこいな」
「ええ。根に持つタイプです」
「こわっ!なんか、お前が言うと迫力あるわ」
「ふふふ、嘘ですよ。でも教えてくれるまで何度でも聞きます」
「やっぱりしつこいじゃないか。あー、もう…」
大和は観念したように投げやりに答える。
「単に乗り物が好きだったんだよ、子どもの頃から。18で車の免許を取って、運転するのが楽しくてさ。そしたら飛行機も動かしてみたくなったんだ。それだけ」
悪いな、大した理由じゃなくて、と付け加える大和に、恵真は首を振る。
「いいえ、純粋な憧れだったんですよね。それにきっかけはどうあれ、今はこんなにも立派なキャプテンなんですもの。すてきです」
そう言って大和に微笑むと、ふと真顔に戻って考え込む。