【SR】だるまさんが転んだ
第二章
砂煙が後ろに流れていく風景を見ながら、トラックの荷台で揺られている俊介は、小さな苦笑いを漏らした。
我ながら、安い酒と安い言葉に騙されたものだと。
しかし、後悔しているのかと聞かれれば、そうではない。
寧ろ、この地に来てから胸の奥で沸々と沸き上がっているものがあった。
とうに消えたと思っていた、記者としての熱意だ。
秘密が糧となり、秘密を暴く事で満たされた気持ちになる。
伊達にこの世界で、四十年生きてきた俊介ではない。
この地に来てから、何かしら胸に引っかかるものがある。
長年培った経験と勘が、俊介に囁きかけているのだ。
それに触発され、デカい花火を打ち上げるという思いは高まって行くばかりだった。
我ながら、安い酒と安い言葉に騙されたものだと。
しかし、後悔しているのかと聞かれれば、そうではない。
寧ろ、この地に来てから胸の奥で沸々と沸き上がっているものがあった。
とうに消えたと思っていた、記者としての熱意だ。
秘密が糧となり、秘密を暴く事で満たされた気持ちになる。
伊達にこの世界で、四十年生きてきた俊介ではない。
この地に来てから、何かしら胸に引っかかるものがある。
長年培った経験と勘が、俊介に囁きかけているのだ。
それに触発され、デカい花火を打ち上げるという思いは高まって行くばかりだった。