【SR】だるまさんが転んだ
第四章
ヴェンとチャオミンが、乱雑に並んでいる中の一つのバラックに入っていってから数分が過ぎた。
俊介はその前に立ち、巻き煙草の煙を肺に送り込んで時間を潰していた。
「こっちだ。」
バラックの中から現れたヴェンに続き、俊介は巻き煙草を捨てて歩き出した。
歩く事十数分で着いた先は、バラックから離れた地に立っている枯れ落ちそうな木の下だった。
心許ない根本に腰を下ろした俊介は、何時ぶりになるかも分からない目を輝かせ、既に取材モードになっている。
「この国では何を売ってるんだ?」
俊介が一番最初に引っかかった疑問だった。
物が溢れている国から来た俊介に向かって、ヴェンは銃口を向けながら何を買いに来たのかと訪ねた。
俊介とヴェンの立場が逆ならば納得出来るが、そうでなければ説明が付かない。
俊介はその前に立ち、巻き煙草の煙を肺に送り込んで時間を潰していた。
「こっちだ。」
バラックの中から現れたヴェンに続き、俊介は巻き煙草を捨てて歩き出した。
歩く事十数分で着いた先は、バラックから離れた地に立っている枯れ落ちそうな木の下だった。
心許ない根本に腰を下ろした俊介は、何時ぶりになるかも分からない目を輝かせ、既に取材モードになっている。
「この国では何を売ってるんだ?」
俊介が一番最初に引っかかった疑問だった。
物が溢れている国から来た俊介に向かって、ヴェンは銃口を向けながら何を買いに来たのかと訪ねた。
俊介とヴェンの立場が逆ならば納得出来るが、そうでなければ説明が付かない。