Lost at sea〜不器用御曹司の密かな蜜愛〜
* * * *
愛生が生まれてから半年ほどが過ぎた頃、六花は翔に式場へと呼び出された。社長室に通された六花は、翔と萌音からある提案をされる。
「オーダーメイドプラン……ですか?」
「そうなんだ。萌音のドレスと阿坂さんのアクセサリー、それに結婚式をセットにしたプランを限定五組ほどで販売してみようかと思うんだ。もし評判が良ければ継続も視野に入れるつもり。どうかな?」
「いいんですか⁈ どうしよう、すごく嬉しい! それにまた萌音さんとお仕事が出来るなんて!」
「本当? 私も六花さんとまたお仕事したいなってずっと思ってたの!」
二人の様子をにこやかに眺めていた翔は、机のの上に置いてあった印刷物を六花に手渡す。それには今後の計画や予定がぎっしりと記入されていた。
「実はみんなでもう話を詰めていたんだよね」
「あとは六花さんの返事次第だったの。でもやってくれるなら嬉しいなぁって思ってたから、すごく安心しちゃった」
「そんな! 私を必要としてくださることがすごく嬉しいです。またよろしくお願いします」
「こちらこそ。じゃあ夏のブライダルフェアでプランのお披露目をしようと思っているから、それまでに展示用のドレスとアクセサリーを一組お願いしてもいいかな?」
「もちろんです!」
萌音と六花の話が盛り上がるのを横目に、翔はベビーカーの中ですやすやと眠る愛生に優しく微笑みかける。
「大丈夫。君は《《みんなに》》愛されてるよ」
すると愛生は返事をするかのように笑顔を浮かべた。
「きっと全て良い方向に向かうはずだから……それまでもう少し待っていてね」
翔はそう呟くと、愛生の頬を優しく撫でた。
愛生が生まれてから半年ほどが過ぎた頃、六花は翔に式場へと呼び出された。社長室に通された六花は、翔と萌音からある提案をされる。
「オーダーメイドプラン……ですか?」
「そうなんだ。萌音のドレスと阿坂さんのアクセサリー、それに結婚式をセットにしたプランを限定五組ほどで販売してみようかと思うんだ。もし評判が良ければ継続も視野に入れるつもり。どうかな?」
「いいんですか⁈ どうしよう、すごく嬉しい! それにまた萌音さんとお仕事が出来るなんて!」
「本当? 私も六花さんとまたお仕事したいなってずっと思ってたの!」
二人の様子をにこやかに眺めていた翔は、机のの上に置いてあった印刷物を六花に手渡す。それには今後の計画や予定がぎっしりと記入されていた。
「実はみんなでもう話を詰めていたんだよね」
「あとは六花さんの返事次第だったの。でもやってくれるなら嬉しいなぁって思ってたから、すごく安心しちゃった」
「そんな! 私を必要としてくださることがすごく嬉しいです。またよろしくお願いします」
「こちらこそ。じゃあ夏のブライダルフェアでプランのお披露目をしようと思っているから、それまでに展示用のドレスとアクセサリーを一組お願いしてもいいかな?」
「もちろんです!」
萌音と六花の話が盛り上がるのを横目に、翔はベビーカーの中ですやすやと眠る愛生に優しく微笑みかける。
「大丈夫。君は《《みんなに》》愛されてるよ」
すると愛生は返事をするかのように笑顔を浮かべた。
「きっと全て良い方向に向かうはずだから……それまでもう少し待っていてね」
翔はそう呟くと、愛生の頬を優しく撫でた。