Lost at sea〜不器用御曹司の密かな蜜愛〜
じりじりと建物の壁に追いやられ、体はピタリと密着し、宗吾のキスは激しさを増していく。
「ちょ……ちょっとやめてよ……!」
「なんで? 恋人同士なんだから、キスくらい普通にするだろ?」
だからといってこんなところでこんなキスなんて恥ずかしすぎるーー誰かに見られたらどうするの?
表面的にはそう思うのに、体は抵抗をしようとしなかった。あんなに彼を受け入れるつもりはないと言ったのに、本当はずっとキスを求めていた。
「あの時は素直に言ってくれたのに、六花は本当に意地っ張りだな」
宗吾の言うあの時が、卒業旅行の夜を示しているのはわかっていた。ただどんな様子でキスをせがんだのかは、怖くて聞けずにいた。
「素直って……。私、宗吾になんて言ったの?」
六花が聞くと、宗吾は一度目を大きく開けた後に嬉しそうに微笑む。まるでようやく聞いてくれたとでも言うように。
「知りたいの?」
「だ、だってそんなこと信じられないじゃない……自分からキスをせがむなんて……。それにあの後って、ちゃんと部屋に戻ったのよね……?」
六花が話している間も、宗吾は六花の唇を離そうとはせずに、貪るようにキスを続ける。
呼吸が乱れ、まるでお互いを求め合うような熱いキス。なのに宗吾の舌は六花の中へは入ろうとせず、それがもどかしくてたまらなくなる。
もっとして欲しいのに……そう思った時に、少しだけ宗吾の唇が離れた。
「『宗吾とのキスが大好き。すごく気持ちいいの。だからいっぱいして欲しい』って、それはもう積極的で可愛かった」
「なっ……んっ……!」
宗吾は六花の体を抱き上げ、すぐそばにあったベンチに座ると、膝の上に六花を座らせる。
「あの時は逆。酔った六花が俺をベンチに座らせて、膝の上に跨ってさ。俺の方がドキドキするわムラムラするわ、おかげで俺の分身も元気になるわでもう大変」
そんなことを言うものだから、六花は自分のお尻の下に感じる、突き上げるような硬いものの存在に気付いてしまう。
「やっぱり俺のキスが大好きなんだ?」
反論しようにも体は全く動かない。今も止まない宗吾の激しくも甘いキスにとろとろに溶かされ、受け入れている自分がいた。
「ちょ……ちょっとやめてよ……!」
「なんで? 恋人同士なんだから、キスくらい普通にするだろ?」
だからといってこんなところでこんなキスなんて恥ずかしすぎるーー誰かに見られたらどうするの?
表面的にはそう思うのに、体は抵抗をしようとしなかった。あんなに彼を受け入れるつもりはないと言ったのに、本当はずっとキスを求めていた。
「あの時は素直に言ってくれたのに、六花は本当に意地っ張りだな」
宗吾の言うあの時が、卒業旅行の夜を示しているのはわかっていた。ただどんな様子でキスをせがんだのかは、怖くて聞けずにいた。
「素直って……。私、宗吾になんて言ったの?」
六花が聞くと、宗吾は一度目を大きく開けた後に嬉しそうに微笑む。まるでようやく聞いてくれたとでも言うように。
「知りたいの?」
「だ、だってそんなこと信じられないじゃない……自分からキスをせがむなんて……。それにあの後って、ちゃんと部屋に戻ったのよね……?」
六花が話している間も、宗吾は六花の唇を離そうとはせずに、貪るようにキスを続ける。
呼吸が乱れ、まるでお互いを求め合うような熱いキス。なのに宗吾の舌は六花の中へは入ろうとせず、それがもどかしくてたまらなくなる。
もっとして欲しいのに……そう思った時に、少しだけ宗吾の唇が離れた。
「『宗吾とのキスが大好き。すごく気持ちいいの。だからいっぱいして欲しい』って、それはもう積極的で可愛かった」
「なっ……んっ……!」
宗吾は六花の体を抱き上げ、すぐそばにあったベンチに座ると、膝の上に六花を座らせる。
「あの時は逆。酔った六花が俺をベンチに座らせて、膝の上に跨ってさ。俺の方がドキドキするわムラムラするわ、おかげで俺の分身も元気になるわでもう大変」
そんなことを言うものだから、六花は自分のお尻の下に感じる、突き上げるような硬いものの存在に気付いてしまう。
「やっぱり俺のキスが大好きなんだ?」
反論しようにも体は全く動かない。今も止まない宗吾の激しくも甘いキスにとろとろに溶かされ、受け入れている自分がいた。