可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
澪(すごくモテてるし、瑠衣くんって本当すごいんだなぁ〜)


呑気にそれだけ考える。


優奈「噂をすれば……ほら、そこにいる」

澪「え?」


廊下の方を指差した優奈。そっちを見て驚く澪。


瑠衣「……あっ!澪先輩だ!」

澪(る、瑠衣くん……?なぜそこに……?)


ポカンとしていると、教室に侵入してまで自分の方に近寄ってくる瑠衣。


澪「あ、だめだよ教室勝手に入っちゃ……」

瑠衣「それより、僕また迷子になっちゃいました!廊下まででいいんで来てくれませんか……?」

澪「えええっ……!?」

瑠衣「大事なお話もあるんです!お願いします……」

澪(そ、そんな子犬みたいなうるうるした目で見つめられちゃうと……う……)


あまりの可愛さにやられてしまって、仕方がなく頷いた澪。


澪「ゆな、ちょっと行ってくるね……」

優奈「はーい、行ってらっしゃい」


バイバイと手を振られて優奈に見送られながら、瑠衣に手首を掴まれ引かれて教室を出ていく。

 
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