可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
少し後悔しながらも、あまりにもいい料金だったのであっけなく釣られてしまった。


瑠衣「よろしくね、先輩」

澪「あ、は、はい……よろしく」


ぺこりと頭を下げる。


澪「ここ、瑠衣くんの家なの?」

瑠衣「そうだよ、僕たち以外に誰もいないから安心して」

澪「えっ、そ、それってまずいんじゃ……?」
 (もしファンの子たちにバレたら、私とんでもないことになっちゃう……!!)


焦っていると、見透かしたように瑠衣が微笑む。


瑠衣「大丈夫、僕は言いふらしたりしないから。先輩もそうすればいいでしょ?」

澪「た、確かに……!そっか」

瑠衣(本当、無防備すぎるんですけど……)


瑠衣の気持ちなんて知らずに、ふぅ、と一息ついて安心していた。


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