可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
第三話
◯瑠衣の家

◇朝


澪(現在時刻8時。今日は学校がお休みです。でも、そんなことはどうでもよくて)


澪(なんで、なんで———)


澪(隣で瑠衣くんが、寝てるの!?——)



バッと起き上がった澪。


瑠衣「んむ……もぉ、どうしたんですかぁ……」

澪「どうしたんですかじゃないよ!私、1人で寝たよね!?なんで瑠衣くんの部屋にいるの……?!」

瑠衣「ああ、それは——」


◯回想


◇夜



ドクンドクンと澪の心臓がうるさい音を立てる。


澪(私、キスしちゃった……?んだよね、ファーストキスだったのに!じゃなくて!)


ブンブンと首を左右に振る。


澪「はぁっ……最悪……」

瑠衣「そんなに喜ばないでくださいっ。大丈夫ですよ、これからもっと先輩にひどいことしますから」

澪「喜んでないし大丈夫じゃないんだよ……」


はぁ、とため息をつきながら呆れた表情をする澪。


澪「もう疲れちゃった……」


今度はウトウトしだす。


瑠衣(本当、無防備だな)


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