可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
階段をゆっくり登りながら、瑠衣が澪に話しかける。


瑠衣「ねぇ、どうして僕のこと助けようとしたんですか?」

澪「え?困ってる人がいたら助けるよ」

瑠衣「ふ〜ん」

澪(ふ、ふ〜ん?)


どうしたらいいかわからなくて戸惑っていると、瑠衣がにっと笑みを浮かべた。


瑠衣(……嘘はついてないみたい。この人、バカなくらい純粋そうだな。なんか、気に入っちゃたかも)


今度は手を持ってきて、萌え袖で口元を隠しながらクスッと笑った。


澪「あ、ここだよ。四階が一年生の場所だからね」

瑠衣「はーい。ありがとう。先輩、名前は?」

澪「私?私は伊月澪」

瑠衣「澪……可愛い名前ですね」

澪「へっ?」
 (か、可愛い……!?)


< 3 / 69 >

この作品をシェア

pagetop