可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
瑠衣「素直に認めればいーのに」


ふふふと微笑む瑠衣。

澪が頬を赤くしてくれたので、少し嬉しくなって表情が明るくなっていた。


澪「だ、だからドキドキしてないよ!」


ふいっとそっぽついてしまった澪。



瑠衣がクスクスと今度はバカにするように微笑む。


瑠衣「もうすぐ着きますからね」

澪「あ、うん……」
(どんなお店なんだろう……なんだかお財布が心配だな)

瑠衣「……何か気にしてますか?」

澪「えっ?う、ううん」

瑠衣「もしかしてお金のことですか?それなら大丈夫ですよ」


にっと不敵に可愛らしく微笑んだ瑠衣。


瑠衣「何度も言いますが僕が出しますし」

澪「そんなわけにはいかないよ……!それに私、働かせてもらってる身だし……」

瑠衣「いいんですよ、だって僕これから先輩の人生全部もらっちゃいますもん」

澪「えっ?」
(そ、それって一生この仕事させられるってこと!?)


まさかの事態にワナワナ震えていると、瑠衣がまたクスクスと笑う。
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