可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
第四話
○洋服店


服屋に入るなり、たくさんの店員さんたちが90度に頭を下げていた。

澪(私ただヒヤヒヤすることしかできないっ……!!)


ドッドッドッと心臓の音が大きくなって行く澪。

瑠衣はほんわかした雰囲気をしながら、何も変わらずに澪の手をそっと引いて歩いて行く。


澪(瑠衣くん慣れてるな……)


「すごいな」と思いながら瑠衣をじーっと見つめる澪。


しばらく歩いて、10代の女性向けの洋服が売り出されているゾーンに着いた。


着くなり瑠衣は飾ってある服に駆け寄って行く。


瑠衣「ねぇねぇ澪先輩、これなんてどうですか?」

澪「か、可愛い服だね」

瑠衣「そうじゃなくて、先輩の服にするのにどうですかって聞いてるんです」

澪「へっ!?」
(私の服……!?そんな可愛い服、私には釣り合わない……!)


フリルが少しついた、子供っぽすぎない可愛らしいワンピースを勧められるも断念してしまう。


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