可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
澪「こ、ここっ……こんなにっ……?」

瑠衣「はい。何時間分かまとめられてるので」

澪「にしても、多くないかな……?全然いいんだよ、こんな大金払わなくて……」

瑠衣「決まりですので」

澪「じゃ、じゃあお言葉に甘えて……」
(ほどよいカバンを買って、あとは家族に渡そう……)


震える手をどうにか止めて、大人しくお金を納めさせてもらった。


瑠衣「そのお金でカバン買ったらどうですか?」

澪「うん、そのつもり」

瑠衣「じゃあカバンが売ってる場所に行きます?」

澪「えっと……あんまり無駄遣いしたくないから、安いお店じゃだめかな?」

瑠衣「わかりました、先輩が言うならいいですよ」

澪「本当?ありがとう」


にこっと微笑んだ澪についドキッとしてしまう瑠衣。


瑠衣(ちがう、ドキドキなんてしてない)


必死に自分を落ち着かせる瑠衣。


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