可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
少し焦りながらも、店の中に入る瑠衣にトボトボついて行った。


新との約束をどうしようかな、なんて新の顔を思い浮かべながら。


そして新のことを考えていると、ぷかぷか〜と弟たちのことを思い出す。


澪(なんか寂しいなぁ。お菓子でも買って、みんなに持って行ってあげようかな)

瑠衣「先輩、今僕以外のこと考えてますね?」

澪「えっ?」

瑠衣「だめですよ、今は僕だけ見ないと……」


ドンッと音を立てて壁ドンする。


瑠衣「許しませんから」


にこっと微笑まれて、どうしたらいいか分からず目をパチクリさせた澪。


澪「こ、ここ服屋だよっ?絶対壁ドンする場所じゃ——」

瑠衣「だから、そう言うことじゃありません!!」

澪「えええ……」


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