可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
澪(というわけで私は、なぜだかこの子に気に入られてしまったのだ)

瑠衣「澪先輩、今日こそ連絡先、交換してください」

澪「う、うん……そこまで言うなら別にいいけど……」

瑠衣「本当ですか!?」


パァッと明るい笑みを浮かべた瑠衣。


澪「うん……」
 (前からずっと言われてたし……そこまで言うなら、からかわれてるわけじゃなさそうだし……そろそろ交換してあげてもいいかな)

瑠衣「ありがとうございます!」


澪に駆け寄っていく瑠衣。


こうして2人は連絡先を交換したのだが……。

周りの女子たちの視線が、チクチクしていた。


澪「いえいえ」
 (なんだかんだこの子、悪い子ではなさそうだし……仲のいい後輩が増えるのは、嬉しいなぁ)


少し嬉しくて、自然と笑ってしまう澪。


瑠衣「……!!」


そんな澪を見て、瑠衣は何か衝撃を受けたように不思議な気持ちにお覆われた。


瑠衣(っ、なんだろうこれ……僕、変な感じがする……)

澪「る、瑠衣くん?大丈夫?」

瑠衣「だ、大丈夫だから……」
 (そんな顔で見られると、心臓が……)



生まれて初めての感覚に翻弄される。
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