可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
肩に顔を置かれて、鼻息が耳にかかる。


澪「ひっ」

瑠衣「先輩、顔真っ赤ですっげー可愛い」

澪「う、うるさいっ……!だから、早くお洋服着ないと風邪ひいちゃうよっ……!」

瑠衣「いつもこうだから大丈夫。昨日は気を使ってあげただけ」

澪「そりゃどうも、もう着替えさせてあげるからお洋服持ってきて」

瑠衣「えっ?いいの?」

澪「うん、仕方がないからいいよ」

瑠衣「やったぁ!じゃあ着替え持ってくるね」

澪「はいはい」
(なんか弟みたいだな……)


瑠衣が素早く洋服を持ってきて、手を上に上げる。

渡されたキャミソールとブカブカしたパーカーを着せてあげて、ふぅと澪が一息ついた。


澪「じゃあ夜ご飯にしようか」

瑠衣「えっ!作ってくれたんですか?」

澪「うん、あれだけお金もらってるんだしこのぐらいしないと……」

瑠衣「嬉しいです!先輩の手料理が食べられるだなんて!」

澪「ふふ、それはよかった!」


< 57 / 69 >

この作品をシェア

pagetop