可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
廊下がキャーキャー騒がしくなる。

澪も視線を移すと新の姿が目に入った。


澪(新くんだ。どうしたんだろう……?)


ぱっちり目があって、新に手招きされる。


自分を指さすと、新にコクリと頷かれて席を立ち歩く。


澪「おはよう新くん、どうしたの?」

新「おはようございます。この間先輩にご飯断られたんで、またお誘いしようかと」

澪「えええっ……!?ま、また誘いにしてくれたの?」

新「はい。今度クレープどうですか?」

澪(提案してきてくれるものが可愛い……!じゃなくて!)

澪(新くんはカッコイイNo.1なんだよなぁ……今も女子たちに囲まれてるし……)

新「弟たちのことも話したいですし」

澪「た、確かに……わ、わかった、あとでメールするね」

新「はい!」


キラキラした瞳を浮かべて、新は喜んで帰っていった。


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