可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
○教室

◇昼休み


優奈「うわぁ澪のお弁当可愛い〜!」


澪と真反対のくるくる猫っ毛に、背の高く、ウルフカットをしている大親友の優奈(ゆうな)がそう言った。


優奈「今日はくまさんじゃん!まじきゃわわ〜」

澪「えへへ、ありがとゆな〜」

優奈「いやいや本当にすごいから!」

澪「頑張った甲斐あったよ!」
 (優奈は本当優しいなぁ)


弁当のご飯の部分が可愛らしいクマになっていた。

周りには卵焼きや野菜と、一応バランスも取れる内容になっている。


澪「優奈はまたパン?」

優奈「うん!めんどいからね〜これが一番楽!」

澪「私のちょっと食べる?それじゃあ栄養足りなくない?」

優奈「え!いいの?じゃあありがたく!」


お弁当箱の蓋にちょっとずつおかずを入れて、優奈に差し出した澪。


優奈「ん〜!美味しい!」


それを躊躇なく食べて、美味しいと悶えるた優奈。


澪「よかった〜」

優奈「これ全員分作ってるの?」

澪「ううん、2人は小学生だから私と弟2人とお母さんとお父さんの分だけ!」

優奈「いやすご……まじえらいね澪」


ぽんぽんと澪の頭を撫でる優奈。


優奈(私の両親は共働きで、私は一人っ子だしなぁ。たまに澪の家行くけど、それが役に立ってるといいな)

澪(ゆなはたまにうちに来てくれる。それで面倒見の手伝いとかしてくれるから、本当助かるんだよなぁ)


優奈は時々澪の家に来て、兄弟の面倒を見るのを手伝っていた。

優奈の支えもあって、澪への負担もだいぶ軽減されている。


優奈「澪、今度さ、時間できたら買い物行こうよ!」

澪「いいね!行こう!」





< 7 / 69 >

この作品をシェア

pagetop