可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
瑠衣「だ、大丈夫……です……。だけど、やっぱり恥ずかしいんで皆さん消えてくれますか……?」


周りをその可愛い瞳で見つめて、きゅんっと女子のハートを射止めると、取り囲んでいた女子たちの姿がサーッと消えて行った。



瑠衣「せ、先輩……ごめんなさい、情けないところ見せちゃって……」

澪「へっ?あ、ううん全然気にしてないよ」
 (みんな緊張したらそうなっちゃうもんね)

瑠衣「そ、それで、あの……これから、僕とどこか行きませんか?遊びに」

澪「あ、ごめんね先約があるんだ」


その言葉を聞いて、ガーンッと落ち込みながらも驚きが隠せない瑠衣。


新「澪先輩、行きましょう」

澪「あ、うん!」


歩いてきた、綺麗な顔をしている後輩、一条新にそう声をかけられる。

サラサラのストレートヘアをしていて、いわゆるイケメンだ。


澪(これから幼稚園に弟を迎えに行かないとだからね。新くんは妹が幼稚園にいるらしくて、幼稚園で会って以来一緒にお迎えに行ってる)

新(先輩可愛い……澪先輩みたいな人、いや澪先輩と結婚したいな)


瑠衣(コイツとの用事が……?澪先輩、付き合ってるやつがいたの?それなのに俺の心奪うとか……最低だ)



< 9 / 69 >

この作品をシェア

pagetop