【マンガシナリオ】かわいい心くんは時々オオカミ


ナンパされていた女の子(?)、急に低い声をあげる。


???「この子、僕の彼女なんだけど。」


女の子、颯の腕にぎゅっと抱きつく。


颯「えっ!?」

ナンパ男「はっ!?」

???「勘違いしてんじゃねーよ、バーカ。
僕は男だよ!」

颯「え……?」

ナンパ男「お、男……?嘘だろ……?」


顔を引きつらせ、顔面蒼白になるナンパ男。
彼女(?)の喉元に視線を向け、喉仏があるのをしっかりと確認する。


ナンパ男「ま、マジかよ……。
こんなにタイプの女、初めて会ったと思ったのに……」


ショックでフラフラしながら立ち去るナンパ男。
颯は呆気に取られてまじまじと見つめる。

この美少女が、男!?本当に?
白く透き通った肌、茶髪のウェーブがかったボブヘア。
まつ毛は長くてくるんとカールしていて、ぽってりとした唇はプルンプルン。
くりくりとした大きな瞳は吸い込まれそう。

どこからどう見てもお人形さんのような、理想を具現化したようなこの美少女が、男の子なの?


心「助けてくれてありがとう。
僕は聖川(ひじりかわ) (こころ)野苺(のいちご)服飾高校の1年です」


名前までかわいいんですけど!?


颯「あ、私は苺西(いちごにし)高校2年の八剣颯です」

心「先輩なんだ。でも僕敬語が苦手で…タメ口でもいい?」


上目遣いで見つめてくる心。
ズキューンとする颯。


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