隠れお嬢様と敏腕上司の㊙恋愛事情
プロローグ
「あっ・・・」
困ったなって響きを含んだ隼人の声が聞こえてきて、私はシーツから顔だけ出した。
「どうしたの?」
「悪い、きらしていた」
そう言って手にしているのは避妊具の箱。
すでに、私も隼人も衣服を身に着けてはいない。
何度も口づけを交わし、体も火照り、準備は万端な状態。
さすがにここまできて、「ちょっと待て」はないだろうと思う。
「いいわよ、そのままで」
「しかし・・・」
結婚していないどころか、結婚するはずもない私たちの間に妊娠なんてことがあれば一大事なのは承知しているし、そんな事をして隼人を困らせるつもりもない。
でも、
「今日は安全日だから、大丈夫」
気が付いたら私はそう口にしていた。
本当に今日が安全日かと言えば、正直自分でもわからない。
元々生理不順で周期は不規則だし、この前の生理もはっきりと記憶はしていない。
それでも、今は隼人といたかった。
「本当にいいんだな」
「ええ」
もしも子供ができれば、どこか知らない街に逃げ出して育てればいい。
幸いなことに、一人で子供を育てていけるくらいの資産を私は持っている。
困ったなって響きを含んだ隼人の声が聞こえてきて、私はシーツから顔だけ出した。
「どうしたの?」
「悪い、きらしていた」
そう言って手にしているのは避妊具の箱。
すでに、私も隼人も衣服を身に着けてはいない。
何度も口づけを交わし、体も火照り、準備は万端な状態。
さすがにここまできて、「ちょっと待て」はないだろうと思う。
「いいわよ、そのままで」
「しかし・・・」
結婚していないどころか、結婚するはずもない私たちの間に妊娠なんてことがあれば一大事なのは承知しているし、そんな事をして隼人を困らせるつもりもない。
でも、
「今日は安全日だから、大丈夫」
気が付いたら私はそう口にしていた。
本当に今日が安全日かと言えば、正直自分でもわからない。
元々生理不順で周期は不規則だし、この前の生理もはっきりと記憶はしていない。
それでも、今は隼人といたかった。
「本当にいいんだな」
「ええ」
もしも子供ができれば、どこか知らない街に逃げ出して育てればいい。
幸いなことに、一人で子供を育てていけるくらいの資産を私は持っている。