隠れお嬢様と敏腕上司の㊙恋愛事情
「「おはようございます」」
優也さんと並んでお兄ちゃんのデスクの前に立ち、挨拶をする。
「ああ、おはよう」
言いながらも、お兄ちゃんは私のことを睨んでいる。
どうやら何か言いたいことがあるようだと気づいたものの、自分からは切り出す勇気もなくて私は気づかないふりをした。
きっと何か面白くないことでもあったのだろう、この時の私はそのくらいにしか考えていなかった。
「こちらが本日のスケジュールです」
事前に用意しておいたスケジュールをデスクに置き、お兄ちゃんに差し出す。
出来ればこのまま当たり障りなく仕事をこなそうとしたのだが、
「ちょっと待て、今日の昼はホテルの総支配人とのランチミーティングを入れてなかったか?」
「え?」
えっと今日は・・・月末の水曜日。
毎月最後の水曜日は一条プリンスホテルの総支配人とランチを共にすることになっているのに、今日の昼に取引先との会食が入っている。
もちろんこのスケジュールを組んだのは川村唯だ。
でも、事前にきちんと確認しなかった責任は私にもある。
いくら勤務が変わったばかりだったとはいえ、秘書として言い訳はできない。
「すみません、すぐに」
「もういい、隼人に対応させる」
「しかし・・・」
出来ることなら自分で処理したかったが、お兄ちゃんはすぐに隼人に連絡をしてしまった。
優也さんと並んでお兄ちゃんのデスクの前に立ち、挨拶をする。
「ああ、おはよう」
言いながらも、お兄ちゃんは私のことを睨んでいる。
どうやら何か言いたいことがあるようだと気づいたものの、自分からは切り出す勇気もなくて私は気づかないふりをした。
きっと何か面白くないことでもあったのだろう、この時の私はそのくらいにしか考えていなかった。
「こちらが本日のスケジュールです」
事前に用意しておいたスケジュールをデスクに置き、お兄ちゃんに差し出す。
出来ればこのまま当たり障りなく仕事をこなそうとしたのだが、
「ちょっと待て、今日の昼はホテルの総支配人とのランチミーティングを入れてなかったか?」
「え?」
えっと今日は・・・月末の水曜日。
毎月最後の水曜日は一条プリンスホテルの総支配人とランチを共にすることになっているのに、今日の昼に取引先との会食が入っている。
もちろんこのスケジュールを組んだのは川村唯だ。
でも、事前にきちんと確認しなかった責任は私にもある。
いくら勤務が変わったばかりだったとはいえ、秘書として言い訳はできない。
「すみません、すぐに」
「もういい、隼人に対応させる」
「しかし・・・」
出来ることなら自分で処理したかったが、お兄ちゃんはすぐに隼人に連絡をしてしまった。