隠れお嬢様と敏腕上司の㊙恋愛事情

最近の私は食欲のない日が続いていて、サンドイッチも半分食べるのがやっと。
元々食べる量が多い方でないけれど、さすがにあまり褒められた状態でないのはわかっている。
しかし食欲不振は仕事のストレスからだと思うから、今回の騒動が解決しないことにはどうすることもできない。

「いくら忙しいからって、もう少し栄養バランスがいい食事を食べないとダメですよ」
何か言いたそうな隼人よりも先に、川村唯が口を開いた。

「そうでしょう、僕もそう言っているんだけれど桃さん聞かないから」
「ちょっと、優也さん」
やめてよと、私は優也さんの腕を引いた。

「高井さん痩せすぎなんですから、もっと食べないと」
「もー、わかったから。川村さんまで言わないで」

こんな所で、私をネタに盛り上がらないでほしい。
特に隼人の前で、体調不良なんて話を持ち出してほしくない。
ただでさえ、『桃はもっと食べないと』といつも隼人に言われているのに・・・