隠れお嬢様と敏腕上司の㊙恋愛事情
「それで、どうするつもりなの?」
色鮮やかできれいに盛り付けられたコース料理を堪能してやっとデザートにたどり着いたころで、愚問とは思いながらも優也さんに聞いてしまった。
その答えがわかっていれば、私自身もこんなに苦労することは無いだろう。
どうすることもできなから、こうして悶々としているのだ。
でも、だからこそ優也さんの答えを聞かずにはいられなかった。
「一条プリンスホテルに行けと言われてその後桃さんとの縁談が持ち上がった時、どうやって断ろうかってことだけを考えていたんだ」
「うーん、その気持ちは私にもわかるわ」
さすがに結婚するつもりは無いと言い切るほどの強い意志はないけれど、できる限りお見合い話から遠ざかっていたいと私も思っている。
「もちろんいつまでも逃げることはできないかもしれないが、少なくとも今は結婚するつもりは無い。桃さんになら、僕の気持ちはわかるよね?」
「え、ええ」
真っすぐに見つめる優也さんの視線を感じながら、私は同意した。
色鮮やかできれいに盛り付けられたコース料理を堪能してやっとデザートにたどり着いたころで、愚問とは思いながらも優也さんに聞いてしまった。
その答えがわかっていれば、私自身もこんなに苦労することは無いだろう。
どうすることもできなから、こうして悶々としているのだ。
でも、だからこそ優也さんの答えを聞かずにはいられなかった。
「一条プリンスホテルに行けと言われてその後桃さんとの縁談が持ち上がった時、どうやって断ろうかってことだけを考えていたんだ」
「うーん、その気持ちは私にもわかるわ」
さすがに結婚するつもりは無いと言い切るほどの強い意志はないけれど、できる限りお見合い話から遠ざかっていたいと私も思っている。
「もちろんいつまでも逃げることはできないかもしれないが、少なくとも今は結婚するつもりは無い。桃さんになら、僕の気持ちはわかるよね?」
「え、ええ」
真っすぐに見つめる優也さんの視線を感じながら、私は同意した。