隠れお嬢様と敏腕上司の㊙恋愛事情
「急で悪いが、三朝建設の専務が午後からくると連絡があった。何か手土産を用意してくれるか?」
携帯にかかっていた電話を切ったお兄ちゃんから声がかかった。
三朝建設は三朝コンツェルン傘下の建設会社。
一条コンツェルンとも付き合いが長いし、専務とお兄ちゃんも公私ともに親しくしている。
よくいらっしゃるお客様の好きなお菓子は望愛さんがリストにして残してくれているから、手土産に迷うことも無い。
「皐月堂の秋限定栗鹿の子が出る時期なので、買っておきます。皐月堂の品は専務もお好きだとおっしゃっていましたので」
「そうだな、頼むよ」
「承知しました」
皐月堂はホテルから少し距離があり、歩いて片道15分ほど。
もちろん秘書課の誰かに買いに行ってもらうことも、配達してもらいこともできなくはないが、一応店に並んだ品を見て決めたいから自分で行くことにした。
せっかくだから、お昼休みにでも行ってみよう。
携帯にかかっていた電話を切ったお兄ちゃんから声がかかった。
三朝建設は三朝コンツェルン傘下の建設会社。
一条コンツェルンとも付き合いが長いし、専務とお兄ちゃんも公私ともに親しくしている。
よくいらっしゃるお客様の好きなお菓子は望愛さんがリストにして残してくれているから、手土産に迷うことも無い。
「皐月堂の秋限定栗鹿の子が出る時期なので、買っておきます。皐月堂の品は専務もお好きだとおっしゃっていましたので」
「そうだな、頼むよ」
「承知しました」
皐月堂はホテルから少し距離があり、歩いて片道15分ほど。
もちろん秘書課の誰かに買いに行ってもらうことも、配達してもらいこともできなくはないが、一応店に並んだ品を見て決めたいから自分で行くことにした。
せっかくだから、お昼休みにでも行ってみよう。