隠れお嬢様と敏腕上司の㊙恋愛事情
私のお願いは、今夜隼人のマンションに行きたいというもの。
病み上がりで仕事に戻ったばかりだからとかなり反対されたが、結局隼人が折れてくれた。
もちろん、「家にはちゃんと連絡を入れるんだぞ」と念を押され、母さんからも心配だからと止められたけれど、強引に押し切った。
「どうした、食欲がないのか?」
仕事の後で隼人のマンションに寄り、隼人が用意してくれた夕食を前にしても私の手が動かない。
めまいも頭痛もすっかり良くなったものの倦怠感と食欲不振は続いていて、食べられないから体重が減り、体力が落ちるからやる気がでなくて食欲もわかない。そんな悪循環を繰り返している。
さすがにこれ以上続くなら病院へ行こうと私も思っていたところだが、それを隼人に伝えることはできない。
「大丈夫よ、お昼に食べ過ぎたのかもしれないわ」
「そうか」
本当は、お昼ご飯もおにぎり半分だけだった。
でもそんなことを言えば隼人は心配するだろうと、ごまかしてしまった。
「こうやって会うのは久しぶりだな」
「うん、そうね」
異物混入の騒動で私も隼人も忙しかったし、川村唯や優也さんが側にいたこともあり2人きりで話す機会もなかったものね。
病み上がりで仕事に戻ったばかりだからとかなり反対されたが、結局隼人が折れてくれた。
もちろん、「家にはちゃんと連絡を入れるんだぞ」と念を押され、母さんからも心配だからと止められたけれど、強引に押し切った。
「どうした、食欲がないのか?」
仕事の後で隼人のマンションに寄り、隼人が用意してくれた夕食を前にしても私の手が動かない。
めまいも頭痛もすっかり良くなったものの倦怠感と食欲不振は続いていて、食べられないから体重が減り、体力が落ちるからやる気がでなくて食欲もわかない。そんな悪循環を繰り返している。
さすがにこれ以上続くなら病院へ行こうと私も思っていたところだが、それを隼人に伝えることはできない。
「大丈夫よ、お昼に食べ過ぎたのかもしれないわ」
「そうか」
本当は、お昼ご飯もおにぎり半分だけだった。
でもそんなことを言えば隼人は心配するだろうと、ごまかしてしまった。
「こうやって会うのは久しぶりだな」
「うん、そうね」
異物混入の騒動で私も隼人も忙しかったし、川村唯や優也さんが側にいたこともあり2人きりで話す機会もなかったものね。