隠れお嬢様と敏腕上司の㊙恋愛事情
会社を出たのは3時前。
いつもならこのまま電車に乗るのだけれど、今日の私には行くところがある。
「高井さんこんにちは。3番の待合でお待ちください」
「はい」
渡された検査着を持って3番とかかれた部屋に向かった。
ここは都内のビルにある吹き抜けのフロア。
数件の医療機関が入ったクリニックモールのような場所で、そこにいるだけでは何科の受診なのかはわからないようになっている。
特に婦人科や泌尿器科、精神科など外聞を気にする人の多い科は個別の待合が用意され、できるだけ他の患者と顔を合わせることがないように配慮されている。
トントン。
「高井さん、用意ができましたか?」
3番とかかれた小さな個室で着替えを終え椅子に座っていた私に、入って来たのとは逆の扉から声がかかった。
「はい、大丈夫です」
「それでは検査をしますので、お入りください」
扉が開き、現れたのは白衣を着た50代くらいの女性。
私は女性に招かれるよう部屋の奥へと続く検査室へと入った。
いつもならこのまま電車に乗るのだけれど、今日の私には行くところがある。
「高井さんこんにちは。3番の待合でお待ちください」
「はい」
渡された検査着を持って3番とかかれた部屋に向かった。
ここは都内のビルにある吹き抜けのフロア。
数件の医療機関が入ったクリニックモールのような場所で、そこにいるだけでは何科の受診なのかはわからないようになっている。
特に婦人科や泌尿器科、精神科など外聞を気にする人の多い科は個別の待合が用意され、できるだけ他の患者と顔を合わせることがないように配慮されている。
トントン。
「高井さん、用意ができましたか?」
3番とかかれた小さな個室で着替えを終え椅子に座っていた私に、入って来たのとは逆の扉から声がかかった。
「はい、大丈夫です」
「それでは検査をしますので、お入りください」
扉が開き、現れたのは白衣を着た50代くらいの女性。
私は女性に招かれるよう部屋の奥へと続く検査室へと入った。