隠れお嬢様と敏腕上司の㊙恋愛事情
それからしばらくして、私達は同じ部屋の中にいた。
そこは、長い廊下の先にある障子で仕切られた畳敷きの和室。
格式あるホテルの中でも改まった席に使われる特別な部屋で、床の間にはお見合いの席ということか高砂の掛け軸が掛けられている。
「すでにご挨拶はおすみかもしれませんが、こちらが近藤先生のお孫さんで谷口隼人さんです。そしてこちらが高井桃さん。一条家のお孫さんです」
色々あって予定よりも30分ほど遅れたお見合いが、仲人さんの紹介で始まった。
私と両親が一列に並びテーブルを挟んで隼人とお母様とおじいさまが改めて顔を合わせる。
「まさか君が近藤先生のお孫さんだったとはなあ・・・」
挨拶もそこそこに隼人を見て口を開けている父さん。
「黙っていて申し訳ありません」
隼人は神妙そうな表情で頭を下げた。
そこは、長い廊下の先にある障子で仕切られた畳敷きの和室。
格式あるホテルの中でも改まった席に使われる特別な部屋で、床の間にはお見合いの席ということか高砂の掛け軸が掛けられている。
「すでにご挨拶はおすみかもしれませんが、こちらが近藤先生のお孫さんで谷口隼人さんです。そしてこちらが高井桃さん。一条家のお孫さんです」
色々あって予定よりも30分ほど遅れたお見合いが、仲人さんの紹介で始まった。
私と両親が一列に並びテーブルを挟んで隼人とお母様とおじいさまが改めて顔を合わせる。
「まさか君が近藤先生のお孫さんだったとはなあ・・・」
挨拶もそこそこに隼人を見て口を開けている父さん。
「黙っていて申し訳ありません」
隼人は神妙そうな表情で頭を下げた。