隠れお嬢様と敏腕上司の㊙恋愛事情
感謝のSS
幸せの時間 side隼人
5月。
世間では大型連休で、どこのホテルも大忙しのタイミングに開かれた一条家のガーデンパーティー。
そこには一条家にかかわる大勢の人が集まっていた。
「このパーティーってずいぶん久しぶりなんだよな」
「ああ、10年以上やっていなかったからな」
庭へと続くはウッドデッキに用意されたベンチに座り、創介がパーティ会場を眺めている。
俺は知らなかったが、以前から5月の連休に行われるガーデンパーティーは一条家の名物だったらしい。
創介も桃も子供の頃には参加していたんだと聞いた。
流石にここしばらくはやっていなかったようだか、今年はそれを創介が復活させたのだ。
「創介、お前も忙しいのにこれだけの準備をするのは大変だっただろ?」
「まあな。でも、望愛が頑張って準備をしてくれたし桃も手伝ってくれた。じいさんも喜んでいるしな」
「それはそうだが・・・」
バカみたいに忙しいはずの創介が、パーティーの準備をするのは大変な負担だったと思う。
それでもやろうと思ったのは、家族のためだろうな。
「あら隼人さん、早かったのね。お仕事で遅くなりそうだって桃ちゃんが言っていたのに」
元太の手を引いて、望愛さんが現れた。
「仕事を早めに切り上げてやって来たんだ」
「そう。桃ちゃんはお部屋でおじいさまと一緒にいるわよ」
「ああ」
それじゃあ、行ってみるか。
世間では大型連休で、どこのホテルも大忙しのタイミングに開かれた一条家のガーデンパーティー。
そこには一条家にかかわる大勢の人が集まっていた。
「このパーティーってずいぶん久しぶりなんだよな」
「ああ、10年以上やっていなかったからな」
庭へと続くはウッドデッキに用意されたベンチに座り、創介がパーティ会場を眺めている。
俺は知らなかったが、以前から5月の連休に行われるガーデンパーティーは一条家の名物だったらしい。
創介も桃も子供の頃には参加していたんだと聞いた。
流石にここしばらくはやっていなかったようだか、今年はそれを創介が復活させたのだ。
「創介、お前も忙しいのにこれだけの準備をするのは大変だっただろ?」
「まあな。でも、望愛が頑張って準備をしてくれたし桃も手伝ってくれた。じいさんも喜んでいるしな」
「それはそうだが・・・」
バカみたいに忙しいはずの創介が、パーティーの準備をするのは大変な負担だったと思う。
それでもやろうと思ったのは、家族のためだろうな。
「あら隼人さん、早かったのね。お仕事で遅くなりそうだって桃ちゃんが言っていたのに」
元太の手を引いて、望愛さんが現れた。
「仕事を早めに切り上げてやって来たんだ」
「そう。桃ちゃんはお部屋でおじいさまと一緒にいるわよ」
「ああ」
それじゃあ、行ってみるか。