隠れお嬢様と敏腕上司の㊙恋愛事情
異動の準備に追われ、かなり遅い時間にやっと入ることができた昼休憩。
コンビニで買ったサンドイッチを頬張りながら、普段仕事中には送らないメッセージを隼人に送った。

『ねえ、どうしたの?何かあった?』

私としては何も怒らせるようなことをした覚えはないけれど、今日の隼人は間違いなく不機嫌で、そのことがどうしても気になったからだ。

ピコン。
珍しくすぐに返ってきた返事。

『すまない、少しイライラしていただけだ。それより桃、今日の夜会えるか?』

よかったいつも通りの隼人だ。

『うん、8時には行けると思う』
『わかったなるべく早く帰るから、部屋で待っていてくれ』
『わかりました』

何だ、誘ってくれるから早く帰れそうなのかと思ったのに、隼人は残業らしい。
仕方ないから帰りに買い物でもして隼人の帰りを待つとしますか。
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