隠れお嬢様と敏腕上司の㊙恋愛事情
久しぶりに叱られたその日の仕事が終わり、今まで一度も誘われたことがなかった谷口課長とともに私は会社を出た。
いくら上司でも、容易く誘いに乗るのは私のスタンスではない。
それでも、今は一人になりたくなかった。
「あの、どこに行くんですか?」
「いいからついて来て」
途中何度か足を止める私を連れてやって来たのは職場であるホテルから二駅ほど離れた場所。
立ち並ぶ高層ビルの一つに私達は入った。
「ここは?」
「知り合いのやっているジムなんだ」
「ジム?」
正直、私は運動が得意ではない。
なぜわざわざ苦しい思いをするのだろうと思うし、学生時代からクラブはいつも文化系だった。
「そんな不安そうな顔をしないで、まずは着替えておいで。着替えは更衣室の中に用意してあるから好きなものを選んでくれたらいい」
じゃあねと私を女子更衣室の前に置き、谷口課長は去っていく。
私はしばらく足を止め立ち止まっていたが、ずっとそのままでいる訳にもいかず更衣室の中へと入った。
いくら上司でも、容易く誘いに乗るのは私のスタンスではない。
それでも、今は一人になりたくなかった。
「あの、どこに行くんですか?」
「いいからついて来て」
途中何度か足を止める私を連れてやって来たのは職場であるホテルから二駅ほど離れた場所。
立ち並ぶ高層ビルの一つに私達は入った。
「ここは?」
「知り合いのやっているジムなんだ」
「ジム?」
正直、私は運動が得意ではない。
なぜわざわざ苦しい思いをするのだろうと思うし、学生時代からクラブはいつも文化系だった。
「そんな不安そうな顔をしないで、まずは着替えておいで。着替えは更衣室の中に用意してあるから好きなものを選んでくれたらいい」
じゃあねと私を女子更衣室の前に置き、谷口課長は去っていく。
私はしばらく足を止め立ち止まっていたが、ずっとそのままでいる訳にもいかず更衣室の中へと入った。