年下彼氏の恋愛事情。【LOVEドロップス参加作品】
すぐそばを通った、幼稚園児くらいの男の子の言葉に、周りもザワザワしはじめる。
「すごーい」
「久しぶりだねー」
そう言いながら微笑み合うカップルに、立ち止まって空を見上げる人たち。
サプライズな空からの贈り物に、みんなが心を傾けていた。
ホント、きれいな雪だなぁ……。
……って、
ちがーーーうっっ!
今あたしは大事な話をしてるんだった。
あたしは、視線を空から再び疾風の方へと戻す。
ところが。
「あれ……?」
ついさっきまで隣にいたはずの疾風がいない。
ま、まさか誘拐?!
それともイリュージョン?!
すると、混乱するあたしの耳に無邪気な声が聴こえて来た。
「和華ちゃーんっ!」