年下彼氏の恋愛事情。【LOVEドロップス参加作品】
はー。やっぱり占いなんて信じるべきじゃないのかな。
朱音に聞いたって、ありきたりなことしか言わないし。
「ごめん。もーいいや。
やっぱり自分考える」
あたしはそう言って重い腰を上げる。
もうすぐ昼休みも終わる時間。
社員食堂にいる人たちも、チラホラと戻り始めていた。
本当に、何かいいアイディアってないのかな。
天気予報では今日も雪が降るとか言ってたけど。
雪なんかじゃなくて、閃きが降ってきて欲しいくらいだよ。
あたしは窓の外の曇り空を見ながら、もう一度大きなため息を吐いた。
……その時だった。