年下彼氏の恋愛事情。【LOVEドロップス参加作品】
昼休みが終わる直前、朱音に言われたことを思い出す。
ここに来るまでに、もう何度リハーサルしたか分からないくらいだ。
ちなみに、今回の計画のベースは、あたしがこの前試みた『お色気作戦』。
だけど、1つだけ確実に異なるのは、
『今日はデートの約束をしていない日』
だってこと。
つまり、相手の予想外のことをする、ということらしい。
デートの時にいくらやっても交わされるのは、相手も予想がついてるからで。
だったら、そうじゃない時に待ち伏せしたら?って。
朱音曰く、
「寒い中、手をこすり合わせながら待っている彼女を見たら、家に上げるっきゃない」
だそうだ。
だから、最初に疾風の予定を聞いてきたってわけ。