年下彼氏の恋愛事情。【LOVEドロップス参加作品】
「……やべ。ビール忘れた。
疾風ーお前ん家ビールあるよな?」
「おー」
――1人の男の子が疾風と喋っている。
「つか、鍋パーティーでビール忘れるとかあり得なくね?」
――これも男の子。
みんな、ケラケラと楽しそうに笑っている。
でもその中に1人だけ、甲高い声が混じっていた。
これがさっきのパンプスみたいな高い音と繋がって、あたしはほぼ100%確信したんだ。
『女の子』がいるって……。
――ねぇ、疾風。
部屋が汚いから、誰も入れないんじゃなかったの?
それともあたしだから?
あたし以外の女の子だったら、いいの――……?