年下彼氏の恋愛事情。【LOVEドロップス参加作品】
「ちょっ……!和華ちゃんなんで泣いてんの?!」
「だってぇー」
嬉しすぎて。嬉しすぎて。
疾風がすごく愛しい。
しっかりしてて。
頼りになって。
いつもあたしをエスコートしてくれる疾風。
でも本当は、こんなに頑張ってくれてたんだね。
あたしのために……。
「それならそうと言ってくれれば良かったのに……」
あたしが言うと、疾風はちょっとふてくされような顔をした。
「そんなハズいこと、言えるわけないじゃん……。
オレ、和華ちゃんの前では頼れる男でいたかったんだよ」
茹で蛸みたいな顔をして言う疾風を見て、あたしは笑った。