年下彼氏の恋愛事情。【LOVEドロップス参加作品】


「ちょっ……!和華ちゃんなんで泣いてんの?!」

「だってぇー」


嬉しすぎて。嬉しすぎて。

疾風がすごく愛しい。


しっかりしてて。
頼りになって。

いつもあたしをエスコートしてくれる疾風。


でも本当は、こんなに頑張ってくれてたんだね。


あたしのために……。




「それならそうと言ってくれれば良かったのに……」

あたしが言うと、疾風はちょっとふてくされような顔をした。


「そんなハズいこと、言えるわけないじゃん……。
オレ、和華ちゃんの前では頼れる男でいたかったんだよ」


茹で蛸みたいな顔をして言う疾風を見て、あたしは笑った。






< 50 / 53 >

この作品をシェア

pagetop