愛を知らない公爵令嬢は、二人の王子に溺愛される
私は話題を変え、もう一つ気になることを尋ねた。

「私が婚約者を選ぶと言うことは、選ばれなかった方はどうなるのでしょうか?」

「ちゃんとフレアに選ばれなかった方は、次の婚約者に目を向けるよ。そういう約束で父上に許して貰ったんだ。だから、フレアが気にすることは何もないよ」

「私のことはきっぱり諦めて、次の婚約者を大切に扱うということですね」

「もちろん。これはどちらかの恋を終わらせるためでもあるからね」

「分かりました」

「フレアは相変わらず優しいね」

「はい?」
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