愛を知らない公爵令嬢は、二人の王子に溺愛される
ロイ殿下とデート
今週末、ロイ殿下と出掛ける約束をした日。

ロイ殿下が私の屋敷まで馬車で迎えに来て下さった。

「フレア、今日は俺の行きたい所に付き合ってくれないか?」

「はい」

私は馬車に乗り、ロイ殿下の向かいに座った。

「それで、ロイ様の行きたい所とは何処なのでしょう?」

「最近、近くに植物園が出来たんだ。それで、今の時期は薔薇が見頃らしい」

「ロイ様も薔薇がお好きなのですか?」

「・・・・フレアが好きだっただろう」

ロイ殿下が恥ずかしそうに顔を逸らした。
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