愛を知らない公爵令嬢は、二人の王子に溺愛される
アルベルト殿下は私を王立図書館へ連れて行って下さった。

「フレアは昔から本が好きだろう?絶対に喜ぶと思ったんだ」

「嬉しいです!ありがとうございます!」

私が好きな本を探し、椅子に座り読んでいるのを、アルベルト殿下が隣でずっと見つめている。

「あの・・・そんなに見られると恥ずかしいです・・・」

「そう?じゃあ、私のことも仕返しに見つめていいよ?」

アルベルト殿下が首を傾げて、私の顔を覗き込んだ。

私は本で顔を少し隠しながら、アルベルト殿下と目を合わせた。
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