愛を知らない公爵令嬢は、二人の王子に溺愛される
時が止まった様に感じる程、周りの音が聞こえなくなった。

「フレア・・・」

アルベルト殿下が私に顔を近づける。

私はバランスを崩し、椅子から落ちそうになってしまった。

「危ないよ」

アルベルト殿下が私の腰に手を当てて、支えてくださる。

「申し訳ありません、アルベルト様の顔が近くて・・・その・・・」

「動揺したの?」

「はい・・・」

何故かアルベルト殿下が満足そうな顔で微笑んだ。
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