愛を知らない公爵令嬢は、二人の王子に溺愛される
「ごめんね、からかって。もう邪魔はしないから、ゆっくり本を読んでいいよ」

そう仰ってアルベルト殿下も本を読み始めた。

日が傾いてきた頃、アルベルト殿下が馬車で屋敷まで送って下さった。

「フレア、読書は楽しめたかな?」

「はい、ありがとうございます」

「次に会うのは、学園かな?そろそろ休暇も終わる頃だしね。フレアはロイと同じクラスだったよね?」

「はい」

「ロイが羨ましいな。フレアもいつでも私に会いにきていいからね」

「ありがとうございます」

私はアルベルト殿下の馬車を見送った後、屋敷に入った。
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