愛を知らない公爵令嬢は、二人の王子に溺愛される
「フレア様は頭がいいですもの。それに、今の貴族間の情勢を良くご存知ですわ。きっと、今私がどちらの殿下を好いているか述べれば、フレア様はきっと私に譲ってくださるでしょう」
「だって、どちらかの殿下がヴィルシュタン家と婚約し、どちらかの殿下が我がノヴァース家と婚約すれば、貴族間のバランスが整うから」
「私と一人の殿下をめぐって争うより余程、情勢は整うでしょう」
「でしたら・・・!」
「だめですわ。だってフレア様。私たちは乙女ですのよ?恋には愛を求めないと」
ミア様はそう仰って、私の鼻先に人差し指を当てた。
「だって、どちらかの殿下がヴィルシュタン家と婚約し、どちらかの殿下が我がノヴァース家と婚約すれば、貴族間のバランスが整うから」
「私と一人の殿下をめぐって争うより余程、情勢は整うでしょう」
「でしたら・・・!」
「だめですわ。だってフレア様。私たちは乙女ですのよ?恋には愛を求めないと」
ミア様はそう仰って、私の鼻先に人差し指を当てた。