愛を知らない公爵令嬢は、二人の王子に溺愛される
「幼い頃、ずっと辛かったんだ。王族としての役目も色んな重責も全てが嫌になりそうだった」

「ある日、フレアが王宮に来た時転んで泣いていたんだ。それで王族として教育された私は、フレアを慰《なぐさ》めるために薔薇を一輪差し出した」

「義務のつもりだった。でも、フレアは嬉しそうに笑った。私の行動で誰かを笑顔に出来るんだと初めて実感できた」

「君の笑顔に救われたんだ」



「そんな・・・私は何もしていません」



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