愛を知らない公爵令嬢は、二人の王子に溺愛される
フレアの宣言
数日後、私はロイ殿下を呼び出した。

「婚約者を決めましたわ」

私はそう宣言した。

「まだ一年経ってないぞ」

「はい」

私は声が震えるのをなんとか抑えた。


「私はアルベルト殿下を愛しています。ロイ殿下とは婚約出来ません」


ここで泣くのは最低で、卑怯だ。

だから、私ははっきりと言い放った。
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