愛を知らない公爵令嬢は、二人の王子に溺愛される
ロイ殿下とアルベルト殿下
軽く準備を済ませ、私は深く息を吐いてから両殿下のいる客間に入室した。

「フレア、久しぶりだな」

ロイ殿下が足を組んでソファに座っている。

「久しぶりだね、フレア」

アルベルト殿下もロイ殿下の隣で優しく微笑んでいる。

「フレア、婚約の話は聞いた?」

アルベルト殿下は声色を変えずにそう仰った。

「はい・・・。あの、詳しくご説明願えるでしょうか?」

私はなんとか動揺を隠しながら、尋ねた。
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