10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
スッポン鍋

「何が食べたい?」

「土屋くんは今日は何を食べたの?」

「……ん〜」

「何?」

「飲むゼリーと栄養ドリンク……」


「はぁ?」

「昨日、呑まされて久しぶりに二日酔いで食欲なくて……あっでも流石に腹減ってきたから何でも食べれるよ」

「じゃあ胃に優しいお鍋」

「優しいな、敦美は」

「まあ、いつまで優しいかはわからないけどね」

「え?」

「ふふふっ、冗談よ」

土屋くんは店に電話をして予約をしていた。


店に着くと個室に案内された。

入り口にはスッポン料理と書いてあった。

また高そうなお店……


「土屋様いらっしゃいませ、お久しぶりです」

店主まで挨拶にくるし

「敦美、飲み物は?」

「ノンアルコールビールで」

「僕も同じで、あと料理は鍋のコースをお願いします」

「かしこまりました」

2人になった。

「水炊きとかのあっさりした鍋だと思ったのに」

「美味しいんだよ、敦美にも食べて欲しかった、昨日のおわびです」

「晃大くん、おもしろいね、凄く楽しかった」

「あいつには俺にない明るさがある」

「正直……土屋くんといるより笑っていたかも(笑)」

「まあわからんでもない」

「来月の大会も出るって言ってたから会うよ」

「都合があえば見に行く」
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