10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
「食欲回復出来て良かったね」
「うん、久しぶりに食べたけどやっぱり美味かった」
「土屋くんと付き合いだしてから初めての経験ばかりさせてもらってる」
「そういうのは嫌?」
「ううん、楽しいけどずっと申し訳なく思っててね、でも土屋くんのしてくれることを止めてって言うのも土屋くんが嫌な思いをするかなって考え直したの、その分私も土屋くんに何かしてあげたくなったから会いに行こうと思ったの」
「本当に来てくれんの?」
「うん!」
「嬉しい」
「ご飯も作る、外食ばっかでしょ」
「正解(笑)」
「晃大くんのおおらかな考え方のおかげだよ(笑)」
「悔しいけど、可愛がっとく(笑)」
雑炊が運ばれてきて2人は美味しく食事を終えた。
トイレに行くと立ちその間にお会計をすましている所は本当にかっこいい。
「ご馳走様」と敦美は素直に奢られた。
食事を終えると高台の公園に連れて行ってくれた。
「寒くない?」
「うん大丈夫」
街が見下ろせる夜景だ。
「綺麗ね」
「うん」
土屋くんの手が頭に添えられて敦美は肩に頭をコツンとひっつけた。
頭にキスをくれた。
「今日はこのまま送っていこうか?」
あっ……そういえば返事してなかったんだ。