10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
お買い物
化粧も苦手だから加奈ちゃんにおまかせすることにしている。
人生初のつけまつ毛をしてくれるらしいので
それはちょっと楽しみにしている。
次の日、加奈ちゃんと駅で待ち合わせて大きめのショッピングモールに行った。
若者に人気のお手軽に買えるブランドや、少し高めのブランドまで色々あるが、私は全くわからないので加奈ちゃんについて行く。
「あの、加奈ちゃん」
「ん?」
「夏だけど腕は出したくないんだー」
「二の腕ねー、うん、わかった」
加奈ちゃんは見ていた洋服を元に戻した。
私の二の腕は昔から太い。
小学校から運動していたのだから筋肉は仕方ないのだけど、肩幅もあってバランスが悪いのだ。
身長も165cmほどあり低い方ではないし当然ジムで教えているわけだから肥えてる訳でもないけれど二の腕だけは昔からコンプレックスなのだ。
「レースとかならいい?」
「うん、直接出さなかったら大丈夫」
「夏だから涼しそうで薄い生地……」
無地がいいかな〜などと選んでくれる。
加奈ちゃんは肩くらいのふわふわした髪の毛で少し明るめの色に染めてある。
花柄のワンピースとか似合うだろうな〜
「これ、試着してみて」
「うん」