10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
「いじめだろ?」
「そう、部員の3人がいじめをしてそれがバレて総体に出場させないって教頭先生に言われて、代わったキャプテンが土下座しに行こうってなったの」
「マネージャーを入れたのが間違いだったな、中学でマネージャーなんかいらないし、素行の悪いのは見てわかった」
「そうなの、その子が何で入ったか私もわからなくて、最後にいじめなんてするからもうぐじゃぐじゃ、正直もう出れなくても私はよかった、土下座なんてしなきゃならないのって思ったけど1ヶ月我慢すれば部活も終わるしと思ってね」
「辛かったな……他の部活のやつらも同情してたよ」
土屋くんは抱きしめてくれた。
「私……喧嘩とか嫌で言い返せないの、泣きそうになって黙っちゃう……親にもあの出来事は……言えてない……グスッ」
土屋くんの胸に顔をうずめて泣き出した。
「俺ね、実は1年の時から敦美の事知っていて……」
「1年の時?話だしたのは部活引退してからだよね」
「うん、だけどさ、バレー部って体育館の交代時間まで外で練習してた時にテニスコートの隣でさ、敦美は頑張り屋さんだなって見てたんだよ(笑)」
「知らなかった」
「そりゃ真面目にやってたんだからわからないよな」