10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

「加奈ちゃんもいたよ?」

「全く目に入らなかった(笑)」

「凄い……両思いだったんだ」

「マジで?」

「単純に私は見た目から入った(笑)けど、鬼ごっこしたの憶えてる?」

「もちろん」

「その時に捕まってドキドキして、それから気になってたけど恥ずかしくて誰にも言えなくて……」

「中学の時ってからかわれるから言いづらいよな、あの時はわざと敦美に行った(笑)俺も言えなかったんだー」


敦美は思い出したように両手で土屋の胸を押して離れた。

ぷくっと頬が膨らんでいる。

「朋絵ちゃんと付き合った……」

「あれは……中学卒業したら転校するから最後に付き合ってって言われたんだ、好きで付き合っていた訳じゃない」

「でも、みんなショックだったんだよ」

「親の命令もあったんだ」

親の命令って……どういう事だろ

土屋くんは敦美の服を脱がし始めた。

「お風呂たまったから入ろ」

「話の途中じゃん」

「行こ行こ」

お互いタオルを巻いて2人で湯船に浸かった。

「気持ちいいけど寝そう……」

「だめだよ(笑)」

土屋くんは髪の毛も洗ってくれた。

大きな手で気持ちよかった。

沢山の泡で遊び、手で水鉄砲もした。

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