10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
仕事の事
珍しい、そんな姿あんまり見ない、まあそこまで一緒にいる時間も多くないけど……
敦美は土屋の傍に寄って行った。
「どうしたの?のぼせた?」
「いや、大丈夫、緊張してるだけ」
緊張?いつもスマートに何でもこなしている土屋くんが?
「敦美、少し話そうか」
「うん」
2人でソファに座った。
土屋くんは1度立って財布から1枚の紙をだした。
「これを見て欲しい」
「ん?名刺?」
敦美は渡された名刺を見るとSoil HOTEL
東京支部 営業一課 土屋敬大と書かれてあった。
敦美はしばらくじっと名刺を見ていた。
「かっこいい〜この名刺」
「え?」
「私、Soil HOTELが好きすぎて就活したんだけど落ちちゃってね、あっ前に話したよね」
「う、うん」
「やっぱり土屋くんは凄いね」
嬉しそうに名刺を見ている、透かしてみたり、匂いを嗅いでみたり
「何とも思わない?その……実は敦美より先に本村から同窓会の時に聞いてて……」
「何を?」
「就活落ちて、でも働きたいからジムの方も契約社員にしてるって……」
「うん、それは本当、でもそれと土屋くんが会社に入ってるのは関係ないよ」